食事は旅先での大きな楽しみですよね。
そしてせっかくならその土地ならではの地の物を味わいたいところです。
この特産旅めしの記事では、郷土料理とはまた違うその土地の特産になっている食材を用いた美味しい料理を紹介していきます。
今回は神奈川県三浦市にある”紀の代”さんのとろとろ丼をご紹介したいと思います。
神奈川県の三浦と言ったら、やはり有名なのは三崎マグロですね。
三崎港のまわりに訪れると、マグロ自慢の海鮮系のお店がズラリ。どこを見てもマグロ・マグロ・マグロ!といった感じ。お店の数も多く、そこかしこにマグロの幟が立っていてどの店に入るべきか迷ってしまいます。
そんな三崎港近辺、唯一の大型施設である「うらり」が目立つので食事についてもその周辺のお店に入りがちになりますが、今回紹介する”紀の代”さんは三崎港から徒歩で10分程 足を伸ばした場所にあるお店です。
三崎港近辺から”紀の代”さん周辺の場所までのルートは、昔ながらの漁港町といった感じで散歩ルートとしてもおススメの風情ある街並みになってますので、是非楽しんできてください。
三崎マグロとは?
まず最初に三崎マグロってなに?という所から簡単に解説を。
三崎マグロと聞くと、大半の人は三崎近郊で獲れるマグロかな?というイメージを持つのではないでしょうか。
実は、全然違います ×
漁場としてはペルー沖・インド洋・太平洋などをはじめとした世界各地の海を産地としている、遠洋漁業で獲れたマグロたちが三崎マグロの正体です。けっこう意外。
獲れたマグロは船の上ですぐに処理をして急速冷凍する事で、遠洋漁業でも鮮度を最高に保った状態で三崎まで運ぶことを可能にしています。
また、漁場を世界各地に広げる事で、常に旬で一番脂の乗った品質の良いマグロを三崎港に提供し続けられています。
こうして、旬で脂乗りが良く急速冷凍で鮮度をしっかりと保った高品質なマグロが三崎魚市場に集まり、三崎マグロが生まれています。
という事で、三崎マグロというのは基本的に冷凍マグロになります。
(私も知らない時は言っていましたが…)
三崎マグロを食べながら「やっぱ漁港で食べる生のマグロは違うね。」なんて言っていると、ちょっと間違っていて恥ずかしいのでご注意ください。
いや、でも、マグロは生のモノと冷凍モノで味が全然変わると思っていたのですが、三崎マグロが凄く美味しい事を考えると一概にそういうわけでは無かったんですね。
また、 神奈川の特産品としては、「かながわの名産100選」としても登録されています。
その他の登録品などは、下記ページをご参考ください。
”紀の代”のとろとろ丼
”紀の代”さんについて
三崎港から徒歩10分程の場所に位置する、創業150年の老舗寿司屋さんです。
三崎マグロを中心に地元の新鮮な魚介を使った逸品料理を提供してくれます。
三崎の観光拠点”うらり”からは徒歩6~7分程の場所にあるので、最初から目指していないと辿り着くのは難しい感じですが、いつも賑わっている人気のお店です。
昼時に行くとだいたい並んでいるので、行くならば早めの時間がおススメです。
ちなみに、平日でも観光客は多く来店していますが、地元の馴染み客的な人もちらほら来店している様で、地元からも選ばれているんだなという印象のお店です。
とろとろ丼
こちらが、とろとろ丼!
丼には「ビンチョウマグロ」「漬けマグロ」「ユッケ風」「ネギトロ」の4種類のマグロが載っています。
切り身のサイズも大きめで、載っている量も申し分なし!
ビンチョウマグロは写真手前側のピンク色のマグロですが、見た目からもわかる様にトロ感が凄いです。期待を裏切らないトロっと感を出していて、味わいも最高。
漬けマグロとユッケ風は調味液に漬かっているのでトロ感はさほど感じはしませんが、こちらも味はとても良かったです。特に、ユッケ風はこれだけで1つの丼として出してもらいたいくらい、絶妙な味付けで大好きでした。しっかりユッケ!
こちらはとろとろ丼の前菜として出てきたマグロの煮凝りです。
マグロで煮凝りなんて初めて聞きましたが、ゼラチン質にマグロの香りがとても心地よい程度に移っていて、これもとても美味しかったです。
珍味的な感じなのでチビチビ食べるのが良さそうですが、酒と一緒に食べたかった。絶対合います。
前菜から本丸の丼まで、しっかりと美味しいおススメの逸品でした。
気になった方は是非ご賞味ください!