キャンプに最適なペグとハンマー1セット!道具選びのポイントも解説

キャンプ

キャンプに必須のペグとペグハンマー。
これらはテントを買えば一緒に付いてきたりもしますが、なんでもいいやと思ってそのまま付属品を使ったりしていませんか?

ペグ打ち作業はキャンプの中でも特に大変な作業のひとつですが、良い道具を使えば作業効率は大幅に上がって短い時間で終えられますし、逆に道具が悪いとものすごく時間と体力を取られてしまいます。

作業性は道具ひとつで驚くほど変わります

この記事では、おススメのペグとペグハンマーの紹介だけでなく、キャンプサイトの特徴なども踏まえながら道具選びのポイントについても紹介をしていきます。

読んだ後には選定に大事なポイントが何かというイメージが沸いてくるかと思います。
この記事を含め、色々と情報を集めた上で自分なりに理由をもった道具選びに繋げていって頂けると幸いです。

ペグとペグハンマー、おススメの1セット

最初に、オートキャンプ用のペグとペグハンマー(ついでに収納袋)について、これを用意しておけばOKな1セットを紹介します。 ※使用想定はオートキャンプ場

これらは今も私が使っているセットですが、使いやすさ・色々なシーンへの対応力は抜群なので、これがあれば大抵のキャンプは安心してこなせますよ。

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ペグ選びのポイント

キャンプサイトの地面状態

キャンプサイトは概ね芝生サイト・土サイト・砂利サイトの3種類ほどに分類できます。

地面の状態によって特徴は変わりますし、必要な道具のスペックも変わってくるので、それぞれの良い点と悪い点を解説します。

このように並べてみるとかなり特徴は違います。
ペグの準備から考えると、当然ですが地面ごとにペグの使い分けなど出来るわけもないので、どの地面に対しても有効に使えるペグを用意しておく様に、最初から考えておきましょう。

柔らかい地面に対してのペグ打ち

柔らかい地面にはどんな種類のペグでも入りやすい点は良いですが、その反面、ペグ周りの土が簡単に動けてしまうので固定力は弱くなりがちです。固定力が弱いという事は当然、ペグが抜けやすいという事になります。

キャンプの設営物(テントやタープなど)はペグとロープで地面に張り付けてる構造なので、
  ペグの固定力 > 外力(風など)
という関係が崩れるとペグが抜けて設営物が吹き飛んでいったりもします。

森林サイトなど風をある程度遮ってくれる環境ならそこまで心配はいらないですが、高原のだだっ広いサイトで風を遮るものが無いような環境で地面まで柔らかいと、影響をモロに受けるので注意が必要です。

こういった事態に遭遇した時に慌てないためには、あらかじめそういったリスクも視野に入れておき、実際に遭遇した時にどうするかを事前に考えておけると、安心できます。

 ・表面積が大きいペグを使う(地中との接触面が大きいほど固定力が強くなる)
 ・長さの長いペグを使う(地中との接触面が大きいほど固定力が強くなる)
 ・1つのロープに複数のペグを使い、1本のペグに掛かる負荷を分散させる

固い地面に対してのペグ打ち

固い地面の場合、固定力をしっかりと発揮をしてくれますが、その反面、ペグが入りにくいのが難点です。

ペグが入りにくいというのは大げさな表現ではなく、例えばテントの付属品で付いてくるようなスチールペグ程度では、ペグが負けて曲がってしまう程です。
圧縮された土や砂利は、細いスチールペグ程度なら曲げられるくらいの硬さを持っています。

私もキャンプを初めたての頃、土と砂利の境目の様なサイトで、テント付属のスチールペグを何本もダメにした経験があります。ペグが地面に入らずテント固定が進まない中、残りのペグ本数がどんどん減っていくのは、気持ち的にキツかったのを覚えています。。。

地面がどの程度硬いかなんていうのはキャンプ場に着かなければわからない事なので、最初からそういった事は想定したペグを選んで用意が出来ていると、安心できます。

 ・地面の固さに負けない強度の強いペグを用意。

地中の石には要注意

サイトによって出現率の差はありますが、芝生・土・砂利のどの地面でも地中には石は埋まっているものです。

ペグ打ちを行っている時に1番ストレスになるのが、この地中の石じゃないでしょうか。なにしろ硬く、ペグは全然刺さっていかないですし無理に打ち込めばペグの方が曲がってしまったりと、本当に厄介です。

また、ペグを打ちたい場所は設営物のロープの角度や長さで自然と決まってくるので、一旦ペグを抜いて場所を変えようにも、ペグを打つ位置はたいして変えられません。やり直しのたびにペグが石に当たって、たった1本のペグに何回もやり直しをさせられる、なんて事態は結構ありがちです。埋まっている石が大きいのか、石が集中しているのか、私もこんなやり直しを何回も経験してきました。

これが涼しい時期ならまだマシですが、炎天下の中で延々とこんな作業をしていると熱中症にでもなりそうですし、気力もどんどん無くなって後が楽しくなくなってしまいます。

石は粉砕して処理したい

地中の石の為にいちいちペグの打ち直しをしていると、体力と時間をどんどん削られてしまいます。

その為、おススメしたいのは、強度の強いペグパワーを伝えられるハンマーを使って、石を砕きながら行うペグ打ちです。道具さえしっかりしたものを用意してしまえば、石を砕くといってもそこまで苦労なくペグ打ちが進められて、ストレスもなく作業を行えます。

地中の石へのアクションについて、避ける砕くかを変えるだけで、ペグ打ちの効率は驚くほど変わっていきますので、お試しください。

ペグの種類と選び方

ペグの種類

世の中には本当に色々な種類のペグが存在しています。

もちろん、それぞれ目的をもって何かに特化して作られているので、ペグの種類が多いという事はそれだけターゲットとしたい使い分け方があるという事ですね。

種類の分かれ方はざっと挙げてみるだけでも「材質」「強度」「重量」「長さ」「形状」など、様々です。

<材質>
 素材の材料特性や表面処理によって、強度・重量・耐食性・見た目などが違います。[鋳鉄、スチール(鉄)、ステンレス、アルミ、チタン、プラスチック …等々]

<長さ>
 長い方が地面との接触面が増えて固定力が増しますが、その反面抜きにくくなり重さや価格も増します。一般的なキャンプサイトであれば、28cmもあれば十分な長さです。[15cm、20cm、28cm、40cm、50cm  …等々]

<形>
 主にペグの固定力と強度に関係し、地面の状態によって適した形状も様々あります。例えば砂浜の様な流動性が良すぎて固定しにくい地面まで考えを広げると、山とは違ったペグ選びになります。素材によって加工方法も変わるので、それによる形状差もあります。[ピンペグ、楕円、U字ペグ、V字ペグ、Y字ペグ …等々]

<重量>
 テント・タープを両方設営するなら最低20本程度は必要です。基本的に重量がある方がペグとしての機能は強力ですが、移動手段や必要本数を考えて最適なものを選択してください。
[例:鋳鉄ペグ   … 190〔g/本〕×20〔本〕 = 3,800〔g〕
[例:アルミペグ … 15〔g/本〕×20〔本〕 =  300〔g〕

ペグの選び方

条件が色々あるのはわかりましたが大事なのは、
 どういった点を考慮するとキャンプに最適なペグ選びに繋がるのか?
という点です。

ここでは山キャンプでの使用を想定していますが、こういった点を自分のキャンプスタイルに合わせて考慮に入れていければ良いかと思います。

  • 材質   : 硬い地面や繰り返し使用に耐えられる強度の強いもの
  • 作業性  : ペグ打ち時に地中の石ごと粉砕出来る強度を有するもの
  • 形状   : 固定力を確保できる様に表面積が大きいもの
  • 重量   : 持ち運び本数と自分の移動方法を考え、重すぎないもの
  • 長さ   : 28cm程度。短すぎず重すぎないところを選択

私の場合、作業性と固定力のバランスが取れる事を重要視して「エリッゼステーク」にたどり着きました。

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ペグハンマー選びのポイント

ペグに気を使うのと同じように、ペグ打ちに使うハンマーにもちゃんと気を使っていますか?

日曜大工用のハンマーだったりテント付属品の簡単なハンマーだったり、ハンマー自体はいろいろと持っているものがあるかもしれませんが、ペグ打ちに適したハンマーを使うかどうかでやはり作業性は全然違うので、キャンプにはしっかりペグハンマーを用意するようにしましょう。

ハンマーの原理と種類

まずハンマーというのは、持ち手となる柄の部分とそれよりも重さのあるヘッド部分の2つのパーツから出来ているものを言います。

原理としては、柄の部分を持って振り下ろすことでテコの原理慣性の力が加わるり、ヘッド部が対象物に当たった時に、ヘッド重量以上の大きな衝撃力を生みだします。その為、柄が長くヘッド重量が重いほどパワーのでるハンマーになっていきます。

ハンマーは用途によって家庭用から工業用まで様々な種類があり、形状・サイズ感・発揮できるパワー等で使うシーンによって様々なバリエーションが存在しています。

ハンマーの種類例

 ・釘打ち用の鉄ハンマー
 ・微調整用のプラスチックハンマー
 ・組立作業で対象物を傷つけにくいゴムハンマー
 ・キャンプのペグ打ち用のペグハンマー
 ・畑のくい打ち用の大型ハンマー
 ・建物解体用のスレッジハンマー

ペグハンマー以外のハンマーで本当に代用は効かない?

つい色々買ってしまいがちなキャンプ道具、自宅での保管を考えると極力いらないものは買わない様にしたいですね。ペグ打ち用のハンマーについても、なにかしらの家にあるハンマーで代用出来ないかを考える人も少なくはないんじゃないでしょうか。

そういう私もなんとかペグハンマーを買わずに済ませられないかと手持ちのハンマーを色々試してみた経験があります。結局のところ、どれも使い物にならなかったり作業効率がもの凄く悪かったりで、最終的にはロゴス社製「パワーペグハンマー」を使ってみたところ、その使いやすさに感動して手放せなくなりました。

様々なハンマーの使用感や失敗談

①プラスチックハンマー 

②アルミハンマー

③日曜大工用の釘打ちハンマー

④ショックレスハンマー(ゴムハンマー)

ペグハンマーの選び方

こういった色々な失敗経験を踏まえて
 キャンプに最適なペグハンマーはどういったものか?
を考えると、この様な点を満たせているものが使い勝手が良いと思います。

  • 材質   : 使用するペグと同等の強度を持った材質である事
  • 構造   : 中途半端な溶接やネジ止め部が無く、衝撃で壊れにくい構造である事
  • 重量   : パワーを出すため、軽すぎず適度に重量がある事
  • 打撃面積 : 力を入れて振り下ろしてもペグに当てられる様、面が大きい事
  • グリップ性: 力を入れて振り下ろすので、すっぽ抜けしにくい構造である事
  • 付帯機能 : ペグ抜きが付いていると便利

ロゴス社製「パワーペグハンマー」

現在、私が使っているペグハンマーです。

さすが、キャンプ用のペグハンマーだけあって材質・構造・重量・打撃面積・グリップ性 といった選定ポイントをしっかり押さえてあり、もの凄く使いやすいハンマーです。

エリッゼステーク(鋳造ペグ)と併せて使用すれば非常に強い衝撃力を発揮してくれるので、地中に石があっても簡単に破壊してペグ打ちを進める事が出来ます。

私、このペグとハンマーの組み合わせにしてからは、地面が硬いとか地中の石に当たったなどの理由でペグの位置変更をした事は一度もありません!
この快適さは実際に使ってみないとわからないと思いますが、ペグ打ちに苦労をしてきた経験のある人ほど、最高の感動を味わえること間違いなしです。

おススメなのでぜひ使ってみてください。

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ペグの持ち運びについて

ペグの持ち運びに、どうしていますか?

ペグやペグハンマーはちゃんとしたものを用意し始めるとどうしても重くなったり嵩張ったりとしてきてしまうので、ペグ入れとして専用の収納を用意しておくと、使い勝手も見た目も良いです。

ただの持ち運び手段なので、強度がそこそこあってサイズ感がしっかりしていればOKです。参考に、私が使っているペグ&ハンマーの収納袋を紹介いたします。

 

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最後に

今回はペグやペグハンマー選びについて、選定のポイントや必要な予備知識を紹介いたしました。

ここで紹介した情報が全てではないですが、この記事がお気に入りの一品探しのお手伝いになれていれば幸いです。

それでは、良いキャンプを♪

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