不安もあれば魅力もたっぷり!これから始めたいソロキャンプ!

キャンプ

こんにちは、チンアナゴです。

ここ最近、ソロキャンプはどんどん注目度が上がっていますね。TVでは特集が組まれたりアニメになったりしていますし、キャンプ場ではソロキャンパー用サイトが続々とオープンをしています。ひと昔前ではあまり考えられませんでしたが、自分だけの自由な時間を自然の中で過ごせるソロキャンプは、これからの時代さらにニーズが高くなっていきそうですね。

そういう私も、今ではすっかりソロキャンプにハマってしまっています。許してもらえるなら毎週でも行きたいくらいですが現実はそういうわけにもいかないので、行ける機会をつくるために日々いろいろと頑張っています。

さて、そんな注目のソロキャンプ。ブームになってきてハードルも下がってきたとはいえ、1人で自然の中で過ごすわけなので色々と不安もあって最初の一歩はなかなか勇気がいります。また、周りの視線的なところでも、グループキャンパーが大勢いる中に1人で行ってキャンプをするなんて考えると少し気が引けてきちゃいますね。

この記事では、せっかくソロキャンプを始めようとを情報を集めている人の後押しになれる様、不安事の対処、ソロの注意点、そしてソロをより楽しむ方法、といった事をご紹介していきます。

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ソロキャンプの不安事と対処法

ソロキャンプに興味を持っている人というのは思っている以上に実は結構多かったりします。試しに自分の周りの人とソロキャンプの話をしてみてください。最近のソロキャンプブームのおかげもあって自分もやってみたいという人は結構な割合で出てきます。

一方で実際にソロキャンプをやっている人はというと、その人数はグッと減ってきます。ソロキャンプをやりたいと思いつつも、そこに踏み出しきれていない人が多いという事ですね。その理由は様々でしょうが自分にソロキャンプが出来るイメージが沸かず、漠然と大きな不安があるというのも、大きな1つかと思います。(他にも家庭の事情で「パートナーから1人で外泊なんて許してもらえない」といった理由も多数派かもしれませんね)

□ソロキャンプに対する漠然とした不安

 キャンプの全ての作業を自分1人で失敗せずにやりきる自信がない

 ②来場者の多くがファミリー・カップル・友人同士 などとなるキャンプ場のど真ん中で1人でキャンプをしていると、周りから寂しい人にみられそう。

キャンプの全作業を自分1人でやりきれるかの不安

ソロキャンプでは何か困った事や相談したい事があっても1人で対処しなければいけません。よほどの緊急性があるなら別ですが、誰だってキャンプ場で知らない人になんて話しかけられたくない事を想像すれば、何か困りごとがあっても周りの人に声を掛けるのはなかなか躊躇われます。

その為ソロキャンプを始めるにあたっては、テント設営や調理・焚き火などの一連のキャンプテクニックに少し自信がついてきてからの方が、やはり安心して臨めるので良いかと思います。

とは言え、キャンプ未経験のままソロキャンプデビューを考えている人だっていると思います。

そういった場合は、細かなこだわりは捨てて簡単さに特化したキャンプというコンセプトからチャレンジしてみるのが良いでしょう。例えば、テントは設営難易度が低い物を選び、食事はお弁当やインスタントの物を用意するなど、作業負荷を減らしていく事で1つ1つの作業に時間が掛かっても余裕あるキャンプにする事ができます。

また、キャンプ全般には想定外のトラブルが様々ある事を認識して出来るだけ多くの失敗談を集め、自分がそうならない様に入念に準備とイメージ作りをしておくのも、大事な準備のひとつです。

参考までに私の失敗談の一例を紹介します。こんな事を自分1人しかいないソロキャンプで初めて経験していたらと思うと、ちょっと笑えませんね。

私のキャンプでの失敗例

①砂利サイトで手持ちのペグとハンマーが弱くて地面に入らずいつになっても設営が終わらない。唯一のプラスチックハンマーは壊れてしまったので受付から金属ハンマーを借りるも、今度はスチールペグが次々曲がっていき手持ちのペグが尽きる。

②ペグの打ち込み角度が悪かったことで固定力が発揮できず、強風でペグが抜けてしまってタープ倒壊。ペグごと飛ぶから危ない。

③ペグダウン位置が悪くテントの整形バランスが明らかに悪い。修正のため何回もペグを抜いては打ち直しを行うも、夏の炎天下で汗だくになり熱中症一歩手前。

④新聞紙からの火起こしに挑むも、いつまでも火が大きくならず食事の準備が出来ないまま辺りは真っ暗。お先も真っ暗。

始めてはいろいろと不安もありますが、簡単さを意識した作業設計をしていれば誰でも出来ます。まずは一度、やってみない事には自信も経験も得られないので、軽めのソロキャンプから始めてみては如何でしょうか。

周りの視線の不安

キャンプ場のお客さんの大半は、ファミリーやカップル・友人同士といった複数人で来ている事がほとんどです。そういった環境のど真ん中でも1人でキャンプをするのがソロキャンプですが、周りが楽しそうに和気あいあいしている中で自分だけ1人と考えてしまうと、居心地はあまり良くはないですよね。

私もどちらかと言うと周りの目が気になる方なので、この点は今でも慣れないところではあります。1人でキャンプしている事を周りのキャンプ客から寂しい人の様に見られていないか?というのはどうしても気になってしまいます。

ただ、こういった周りの反応などが気になるのは開始直後くらいなもので、少し時間が経てば自分のキャンプに没頭できて周りの人がどうかなんて完全に意識から外れています。それに山は暗くなるのも早いので夕方には周りの人の姿も見えなくなってくれるおかげで、より一層他の人の事なんて気にならなくなります。

それでもやはり気になって仕方がないという方は、ソロサイトを検討してみては如何でしょうか。

ソロサイトを活用してみる

最近ではソロ用のサイトが整備されているキャンプ場も増えてきているので、ソロサイトを選ぶことで周りをソロキャンパーで固めて居心地の悪さとオサラバする事もできます。その為、周りの視線が気になる事が理由でソロキャンプに踏み出せないなら、ソロサイトの活用を考えてみても良いかもしれません。

ただし、ソロサイトも良い事ばかりではないので、宿泊するソロサイトの条件確認は念入りに行っておきましょう。

ソロサイトの注意点

①サイトスペース
 ソロサイトは思った以上に専有面積が小さいケースもあるので、サイトスペースは要確認。せめて、テントと焚き火台を3m位は離して配置できる程度は欲しい。

②お隣さんとの距離
 サイトスペースが狭いので、横並びのソロサイトでは必然的にお隣さんが近くなりがち。気まずくない程度に垣根や距離がある所の方が良い。

③自動車のサイト乗り入れ可否
 車のサイト乗り入れが出来ない場所が案外多い。バイクのみ可などもあるので注意。

④共用スペースとの距離
 後付けでソロサイトを作っている場所では、洗い場やトイレ等といった共用スペースまでの距離が遠い事がある。

安全面の不安

キャンプ場は周囲には見知らぬ他人がたくさんいるような環境ですが、そんな中でもテントや設置アイテムにいちいち鍵を掛けたりする人はいないですし、自宅と違ってセキュリティなんて言葉とは無縁の場所です。

山なので獣にも注意が必要ですが、それよりもタチが悪いのは悪意を持った人間です。狙われやすさという意味では1人しかいないソロキャンパーの方が明らかにリスクは高いので、せっかくの楽しいキャンプで無駄なトラブルに巻き込まれない様に、リスク管理はしっかりする様に心がけましょう。特にソロキャンプの場合は自分がサイトを離れると誰もいなくなってしまうので、盗難被害には要注意です。

野外なので絶対の安心はありませんが、対応例をいくつかご紹介いたします。

安全対策の例

・区画サイトを選び、境界線の効果で不用意に踏み込まれにくくする。
・管理人が24時間常駐しているキャンプ場を選ぶ。
・スマホが電池切れにならない様にしておく。
・財布等の貴重品は常に持って歩く。
・サイトから離れる時も灯りは消さない。
・就寝時、道具は出来るだけ施錠できる車の中にしまっておく。
・話しかけてくる人は優しそうであっても警戒する。
・(特に女性は)防犯ブザーを用意しておく。

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ソロキャンプを楽しむために

いろいろとソロキャンプの不安点についてばかり書いてしまいましたが、一歩踏み出してやってみてしまえば案外楽しいものなので、いま迷っているなら思い切って一度チャレンジしてみましょう!

ここからは、ソロキャンプをより楽しめるようにするためのポイントについて、ご紹介していきます。

作業量を極小化できる工程設計と道具選びを心掛ける

ソロキャンプでは、当然ですが全ての作業を自分ひとりでやります。

テント設営、居住空間づくり、キャンプ飯、食器洗い、撤収、、、と作業はいろいろありますが、どれをとっても野外での1人作業というのは時間が掛かりがちで、まして暗くなった後はさらに作業性が落ちてしまいます。その為、作業が多すぎると時間に追われる慌ただしいキャンプになってしまうので、ソロキャンプでは作業は極力少なく、そして簡単になる様に意識した工程設計や道具選びが大事になってきます。

例えば私の場合は、サイト作りでは雨除け用のタープ等を張るのが面倒なので前室付きのソロテントを選んでいたり、料理後の洗い物や道具のクリーンアップを少なくできる様に道具はメスティンやスキレットくらいに制限して焚き火台の網に乗せて調理をする事が多いです。複数人の時はダッチオーブンを使ったりバーベキューグリルも出しますが、ソロではまず使わないですね。

人によって楽しみ方は違いますが、時間を掛けたい事と掛けなくても良い事・非効率を楽しみたい事と面倒だから楽に終えたい事、といった事をイメージして自分のやりたい事にじっくり時間を掛けられる様な工程設計をし、それが実現できる道具選びをしていきましょう!

気ままに過ごすなら平日キャンプが最高

最近はキャンプブームもあり、どのキャンプ場も土日はだいたい人がいっぱいに入っていますね。特に設備が綺麗で管理もしっかりしている高規格キャンプ場ともなれば、人気も一層高くなり、そのぶん人の入りも多くなってきます。

こういった、ファミリーやカップル・友人同士といった複数人のグループたちがキャンプ場に目いっぱい入っている中で、1人でキャンプをするのは少し居心地が悪く感じる事もあります。

ソロサイトはこういった居心地の悪さを感じにくくするためにはおススメですが、実はソロサイトも良い点ばかりではありません。キャンプ場にもよりますが、ソロサイトは専有面積が思っている以上に狭い場所も多くあります。専有面積が狭いと、隣の人が近すぎたり、焚き火台をテントから十分離して配置できなかったり、テントしか置けないので雨除けが配置できなかったり 等といろいろと制約が出てきて、せっかくの自由なキャンプなのに窮屈さを感じる結果になったりもしがちです。
(私のソロテント「ヘキサイーズ1」は前室付きのタープ型テントで設営サイズが大きいので、キャンプ場によってはソロサイトに収まりきりません)

その為、キャンプ場に行くのは人が少ない平日を狙い、サイトは一般サイトを広々使うというのが、おススメのソロスタイルです。

土・日は人が多い高規格キャンプ場でも、金・土や日・月などと平日を1つ挟むだけで人の量はだいぶ減りますし、月・火の様に平日だけの日程にすれば時期にもよりますが稼働率が2割程度なんていう事もよくあります。これだけ稼働率が低いと、洗い場やトイレなどの共有設備誰ともバッティングせず使えたり、人とすれ違う事すらあまり無いほどだったりするので、色々とストレスフリーで楽しめて非常に良いですよ。

参考)逆に人が少なすぎる日のソロキャンプ

ソロキャンプをするにあたってキャンプ場に人が多すぎて嫌だという意見は多そうですが、その逆はどうでしょうか?キャンプ場で人が少なすぎる事の心配というのはあまり考えた事が無いかもしれませんが、実際にその場面に遭遇するとちょっと寂しかったり怖かったりもします。

月・火の様に平日だけの日程でキャンプに行くと、時期によっては人気キャンプ場でも稼働率が低くなるというのは前述の通りです。シーズンが過ぎていき11月12月くらいの晩秋あたりに平日だけの日程でキャンプすると「今日はお客様を含めて5組だけです」といった具合で超低稼働率になっていきます。(スタッフの人件費のもとも取れないんじゃないかと不安になります)

ではこういった超低稼働率がどういう状態かというと、他のキャンパーとの距離が数十m~数百m先といった距離感になり、自分のサイト周りには誰もいないので夜は自分の灯り以外は何も光源の無い真っ暗闇の山になります。

こういう日はどこのキャンプ場でも管理人さんから決まって「人が少ないので夜は獣が降りてきやすくなるので、気を付けて下さい。」なんて一言を言われます。山だからそりゃそうなんですが、そう言われると結構ドキドキします。ちなみに、寝ている時にガサガサと何かが近くの藪を通る音で目が覚める事は何回か経験ありますが、幸い今のところ何も被害は無いです。

人が少ない時に限らない基本的な事ですが、就寝時には食べ物やゴミ袋などの臭いを発する可能性のあるものは車(車がなければ臭いを遮断できるボックス等)に入れるなど、獣が寄ってくる原因を無くす事についてはいつも以上に徹底する様にしましょう。

ちなみに私が経験した中で1番人が少なかったのは、キャンプ場に私を含めて2組しかいなかった日です。この日はもう1組の人とは灯りも見えないくらい距離が離れていたので、1人で山籠もりしている感じのキャンプになり、さすがに人が恋しくなりました。

これを見て人が少なすぎるのもちょっと…と思った人は、時期やキャンプ場の人気度合いによって平日の織り交ぜ方をうまく調整するようにしてみましょう。キャンプ場によって人の入りも違ってくるので、いつものキャンプ場を作れるとこういった調整もしやすいですね。

1人の時間の過ごし方

わざわざ山の中へ行って電気もろくに無い不便な環境の中で過ごすキャンプですが、自然の中で飯を食べる、焚き火を見ながら酒を飲む、満点の星空を見る、これだけの事がめちゃくちゃ楽しいから不思議なものです。

そしてソロキャンプでは誰にも干渉されずに好きにキャンプ時間を堪能できるという点も大きな魅力のひとつですね。誰かと一緒にいると、それが気心知れた相手でも少なからず気を遣ってしまうものなので、ただ自分の好きな様にキャンプに没頭できるというのはソロの醍醐味です。

そんな1人時間、食べ物をちょびちょび作っては食べてを繰り返すも良し、酒を飲み続けても良し、夜のキャンプ場散策でも、星空観察でも、あえてのゲームでも、本を読むでも、、、自分にハマる過ごし方を見つけてみてください。

それが次もまたソロキャンプに行きたくなる原動力になります。個人的には焚き火を嫌いな人はいないと勝手に思っているので、まずは焚き火を楽しむところから始めるのがおススメです。

キャンプの醍醐味、焚き火!楽しむ為に知っておきたい火起こしのコツを解説
キャンプの1番の楽しみは、やっぱり焚き火!という方、多いんじゃないでしょうか。 私ももちろん焚火が好きで、キャンプでは寝るまで焚き火をしながらお酒を楽しんでいます。 ただ薪を燃やしているだけなのにいつまでも見ていられる不思議な魅力があります...

その他にもキャンプ場を見ていると色々な人はいて、燻製機で時間を掛けておつまみを作っている人、高そうな望遠鏡で星空を見ている人、ヘッドライトを付けて虫取りに行く人、リモートワーク(?)なのかパソコンをやっている人 等、その場にいる人を見てみても、楽しみ方のヒントはたくさんありますよ。

ちなみに私の場合は焚き火を見ながらお酒を飲んで過ごす時間が好きで、この為にソロキャンプに行っている様なものです。食事を済ませて洗い物を終えてからは本格的に焚き火を楽しむ時間で、熾火で焼き芋を作る傍ら焚き火に薪をくべてぼけーっとしながら延々とお酒を楽しんでいます。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。

ソロキャンプ、案外誰でも出来そうだと思えましたか?

この記事がこれからソロキャンプを始めようという人にとって少しでも後押しになってくれれば幸いです。

それでは、良いキャンプを♪

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