こんにちは。チンアナゴです。
株で投資銘柄を物色するのは、宝探しをしているみたいで楽しいですよね。
日本の上場企業数は2021年1月末時点で3,860社ほどもあるので全てをチェックする事はまず
出来ないですし、数も多いので企業分析を始めると地味~な作業が続きますが…
でもだからこそ!自分の評価基準に合う好みの銘柄を見つけられた(出会えた)時は、
銘柄選びが楽しくなりますね。
この記事では、株の銘柄選びをただ楽しいだけでなく、
負けない投資にしていく為のコツについて、私の銘柄選びを例にして解説をしていきます。
銘柄選びの指標
私の銘柄選びは、何かしらの上場企業一覧(例えば時価総額ランキング)を見て、
そこに載っている企業を片っ端から分析していく事から始まります。
ココはただのローラー作戦です。
テクニックもなんもあったもんじゃありません…
企業の分析指標
各企業の分析は、ネット証券の四季報情報や過去傾向をベースに自分の評価基準に当てはめ、
評価基準をクリア出来ているかどうかで篩にかけていきます。
評価に際し、これから紹介する評価基準を一社ずつ細かく見る時間はかけていられないので、
ネット証券の四季報情報をコピペすれば8割程は良否判定が出る様にエクセルを作っています。
ちなみに、この評価基準をクリアする企業のイメージはこういったカタチになります。
(結構、堅実な方かと)
★対前年で収益性が成長している
★財務が安定していて倒産リスクが少ない
★比較的に競争優位性がある
★小型株がメイン ※投資原資が多くなくても分散投資出来る様に。
★大幅な株価上昇までは比較的時間が掛かる
★一時的に株価が下がっていても、いずれは上昇に転じる可能性が高い
企業の成長性
売上高・営業利益・経常利益・当期純利益
基本的なPL指標です。
当たり前のことですが、今後の株価上昇を期待して投資をしているので収益性が向上している
企業を選びます。
上昇率は対前年比+5%以上を評価基準としています。
企業の収益性
EPS[1株益]
EPSは、1株に対して当期純利益がどの程度であるかの指標です。
EPS(円) = 当期純利益 / 発行株数
成長性としては当期純利益の伸び率を見るのとほぼ同じですが、発行株数が増減した場合は
EPSが大きく変わるので、対前年比+5%で指標に入れています。
収益性としては、1株益が何円なのかの生の数字も併せて見ておく良いです。
PER[株価収益率]
PERは、現在の株価が割安か割高かを判断する指標です。
PER(倍) = 株価 / EPS(=1株あたりの当期純利益)
計算式の通り、株価が1株当たりの当期純利益に対して何倍になっているかを表しており、
一般的には15倍以下程度で割安と言われる為、私の評価基準も15倍以下としています。
しかし、PERは業界によって平均値に結構な違いがあるため、しっかりと見極めるならば
目的の銘柄だけでなく、同業他社のPERも比較評価する事をおススメします。
(…実際、PERは妥協ポイントになっていて、高くても買ってしまう事も多々…)
ROA[純資産利益率]
総資産に対する当期純利益の割合を表した指標です。
ROA(%) = 当期純利益 / 総資産 ×100
企業は資本を使って営業活動を行って利益を上げていきますが、
その資本量に対していかに効率的に利益を生み出せているかの程度を見ていきます。
高い方が良いですが、評価基準としては5%以上である事を最低ラインとしています。
企業の財務安定性
自己資本比率
総資産に対する自己資本の割合を表した指標です。
自己資本比率(%) = 自己資本 / 総資産 (自己資本+他人資本)×100
自己資本率が高いという事は、借入金などの他人資本に頼らない経営が出来るという事なので、
経営が安定していて倒産をしにくい会社と言えます。
高い方が良いですが、評価基準としては自己資本率50%以上である事としています。
営業CF(キャッシュ・フロー)
企業が本業のお仕事を行った結果、現金収支が増えたか減ったかを表しています。
企業は順調に売上が上がっていたとしても手元現金が尽きれば倒産してしまうので、
この営業CFがしっかりプラスになっている事のチェックを行います。
なお、評価基準には入れていませんが、営業CFの他に投資CF・財務CFがどうなって
いるかもサラッと見ています。
企業の市場競争力
営業利益率
売上高に対して、営業利益がどの程度あるかを表した指標です。
営業利益率(%) = 営業利益 / 売上高 ×100
この基準は最近になってから入れ込むようにしました。
営業利益率が高いというのはその企業の内部コストが低い等の企業努力もあるかもですが、
同業他社と比較して商品・技術力の優位性があると見る事ができます。
同業他社に対して優位性が高いポジションをしっかり築けているならば、
それは将来的にも利益を出しやすい事業構造になっているという事で、安心ですね。
なお、業種によって高い低いの傾向もあるで、同業他社との比較もしておくと良いです。
高い方が良いですが、評価基準としては営業利益率は20%以上である事としています。
その他、好みの部分
時価総額1,000億円以下
時価総額(株価×発行株数)が大きすぎる企業は、株価を押し上げるのに必要な金額も大きく、
大幅な上昇もしづらくなります。
目標とする株価上昇を+50%以上、出来れば2倍や3倍といった所に設定するのであれば
時価総額がある程度少ない企業に集中した方が良い為、基準に入れています。
業績見通しが情報修正型である事
業績見通しについては、四半期決算・本決算などのタイミングで上方修正や下方修正の
会社発表がされます。
ここは面白くて、過去の会社発表履歴を見てみると企業ごとにスタンスが違います。
・予算を甘めに見ていて、決算等のタイミングで下方修正する企業
・予算を厳しめに見ていて、決算等のタイミングで上方修正する企業
私は決算結果を気持ちよく見たいので、上方修正が多い企業を選んでいます。
株価チャートが”均衡”か”緩い下降”のトレンドである事
ここも、結構好みが分かれると思います。
私は「上昇トレンドに気づいた時にはすでに買い時を逃している」と考えているので、
この様な上昇トレンド前の銘柄を選んでいます。
なぜかと言うと、チャートで上昇トレンドに入ったと気づけるのは、
日足では3~4日後程度、週足では2~3週間程度は経った後になってしまいます。
ここから買ったとしても既に高値掴み感は否めないですし、下手をすればそのまま
下落トレンドへ入ってしまう可能性も大いにあります。
個人投資家の強みは、何にも縛られずに自分の好きな様に買って売ってを出来る事です。
要するに自分の好きな時まで上昇を待つ事が出来るという事なので、負けない投資を
するのであればある程度の待ち時間を覚悟してでも”均衡”か”緩い下降”のチャートトレンドを
選ぶ事をおススメします。
負けない投資
投資はお金を増やす為に行っているので儲けが多い方が良いのは間違いないですが、
一番大事なのは、損をしない事 です。
損をしなければ、負けにはならないですしね。
じゃあどうすれば損をしないか?
私の投資の考え方は簡単で、平均取得単価をいかに下げられるかに尽きます。
株価は上昇と下落を繰り返します。
平均取得単価を下げる事は、下落した株価が反発した際に収支がプラス圏へ浮上するタイミ
ングを早くしてくれますし、売却時には単価が下がっているぶん利益率は上がっており、
追加購入したぶん保有口数も増えているので、利益額が増えてくれます。
(極端な話、取得単価がその株価の底値と同額であれば、絶対に負けはないですよね)
ここで大事になってくるのが、選んだ銘柄は下落した株価をしっかりと上昇に転じさせられる
力を持っている銘柄かどうかです。
そうであるか否かを自分なりで良いので自信を持って判断出来ていないと、途中で株価下落に
耐えられなくて中途半端な損切りになってしまいます。
損切りは投資には必要な事ですが、単に〇%株価が下がったから損切りというのは個人的には
もったいない手放し方と思っていて、その後の上昇を信じられるならむしろ買い増しチャンスと
思っています。
私の銘柄選定基準では旬なテーマの発掘はできないですが、収益性・財務安定性・市場競争力を
評価する事で構造的に強い企業が抽出できるので、株価が一時的に落ちたとしても再上昇を期待
できるので、買い増しによって平均取得単価をグングン下げていけています。
追加投資について
保有している銘柄への追加投資は、現在の株価が平均取得単価の上か下かで判断します。
収支がプラス圏(平均取得単価の上)にいる銘柄への追加投資
負けない為には、欲を出さずに買い増しは行わない事が懸命かと思います。
上昇トレンドに入った株を買ったとたんに下落が始まった、なんていうのはよくある話で、
株の世界で素人投資家がうまく波乗りするのは難しいです。
負けない為に平均取得単価を下げていく投資手法を取っていくのであれば、
平均取得単価を超えて収支がプラス圏にいる銘柄は追加購入をしない
とルール化しておく事が良いと思います。
高値掴みの株を追加購入するくらいなら、別銘柄を探しましょう。
収支がマイナス圏(平均取得単価の下)にいる赤字銘柄への追加投資
負けない為には、こちらへの追加投資がベターと考えます。
くどい様ですが、自分が自信を持って将来性があると考えた銘柄に対してのみ、追加投資による
平均取得単価低下の戦略は活きてきますので、その点はご注意ください。
では、どの程度株価が下がった所で追加投資を行うかですが、
その銘柄の普段のボラティリティにもよりますが、概ね10%程度の下落を目安にしています。
追加購入の目的は平均取得単価低下なので微々たる株価下落に敏感に反応したところで
あまり意味がないというのが、概ね10%と大きめの株価下落へ反応する理由です。
その為、新しい銘柄に手を出すときは一度に大量には買わず、下落時の買い増し余力と
取得単価ダウンの効果を考慮した購入量にしておく事をお勧めします。
焦らない
投資をするからには目標とするゴール地点があるかと思います。
ゴールの金額が遠く、掛けられる時間が少ないほど、一刻も早く資産を増やしたい気持ちに
駆られますが、投資には焦りは禁物です。
先述の通り、個人投資家の強みは何にも縛られずに自分の好きな様に買って売ってを出来る事です。
個人投資は、期限付きの成果を求められる仕事ではありません。
であれば無理な投資はせずに、まずは極力リスクを抑えながら成功体験を増やしていける様に、
時間を味方と思い、気長にできる投資を行う事が、負けない投資に繋がってくると思います。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は私の投資銘柄の選び方・買い方を紹介させていただきました。
大事なのは、自分が納得できる投資方法を確立する事ですので、この記事が少しでも
その一助になればと思います。
では、楽しみながら自分流の投資を作れるように、頑張っていきましょう!
なお、投資は自己責任でお願いいたします。