日経平均株価ってどういう指標?基本や特徴をわかりやすく解説

投資全般

こんにちは。チンアナゴです。

日経平均株価、日本株関連に投資をしていればほとんどの方が注視していますよね。その日の相場観を大きく左右する指標なので、上がった下がったはやはり気になります。

さて今回は、この日経平均株価がどういう指標なのかを書いていきます。

日経平均株価というフレーズ自体は毎日聞いていると思いますが、改めてその中身がどういう造りになっているかを知ることは投資判断の一助にもなるかと思います。

なお、本記事には株価数値が出てきますが、全て執筆時点の2021/3/9の情報で書いています。

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日経平均株価とは

日経平均株価の構成銘柄

日経平均株価とは日本経済新聞社が公表している指標で、
東証1部上場企業の中から代表して選ばれた225社の株価から算出されています。
なので、よく日経225といった呼び方もされていますね。

この225社には、トヨタ・ソニー・花王など、誰でも聞いたことのある日本の一流企業が
名を連ねています。
なお、構成銘柄は全体のバランスをみながら少しずつ入れ替えが行われます。

日経平均株価の各銘柄ごとの構成率

構成率とは、母数に対して対象の項目がどの程度の割合を占めているかを表します。
ここでは、日経平均株価がどういった銘柄や割合で構成されているものかを見ていきます。

実は日経平均株価は構成率に大きな偏りがあり、例えば上位3社はこの様になっています。
 1位:ファーストリテイリング 構成率11.66%
 2位:ソフトバンクグループ  構成率 7.54%
 3位:東京エレクトロン    構成率 5.07%

この上位3社で日経平均の24%を占めている事になりますね。
もっと具体的に言うと、日経平均株価29,027.94円(3/9終値)の場合、
そのうちの7,046円分はこのたった3社だけの株価で出来ている事になります。

上位陣の影響力の大きさがよくわかりますね。

参考までに、
下図は執筆日の日経225を構成率順に上位50位と下位50位を並べたものになります。
上位3社は特に、株価や構成率がずば抜けて高すぎですね。。。
(構成率が株価の高い順になっていない理由は、『みなし額面』の項で説明します)

その他、構成率からはこういったデータも見えてきます。
<構成率合計>
 ・上位10社の構成率合計 :41%
 ・上位50社の構成率合計 :77%
 ・下位50社の構成率合計 :1.34%

<日経平均株価29,027.94円(3/9終値)に占める各銘柄の寄与額>
 ・ファーストリテイリング(構成率:11.66%)     ➡ 3,385円
 ・リクルートホールディングス(構成率:1.82%)   ➡ 529円
 ・三井純友フィナンシャルグループ(構成率:0.05%) ➡ 14円

<各銘柄の株価が5%動くと、日経平均がどれだけ動くか>
 ・ファーストリテイリング(構成率:11.66%)     ➡ 169円
 ・リクルートホールディングス(構成率:1.82%)   ➡  26円
 ・三井純友フィナンシャルグループ(構成率:0.05%) ➡ 0.71円

まぁ正直、
銘柄によって日経平均株価への影響力が違うからといって、
私のような個人投資家には特に何も問題はありません。

ですが、
日経平均株価の上下に寄与しやすい銘柄とそうでない銘柄がある事を知っていれば、
日経平均株価上下の裏でどの銘柄が効いてそうなったのかを考えられる様になる
ので、
一部の構成率上位銘柄の乱高下に惑わされにくくなれるかと思います。

なので、こういった事も知っておくに越したことはないですね。

日経平均株価の算出方法

日経平均株価ですが、これは日経225の単純な平均株価かと言うと、そうではありません。
(ちなみに執筆日の225社の単純な平均株価は、3991.9円です。…意味ない数字ですが。)

日経平均株価とは、下記の2つの操作をした後の数値になります。
 ①銘柄ごとに設定されている『みなし額面』に合わせて、現在株価を調整
 ②225社全ての調整後株価を足し合わせ、『除数』で割る

小難しい言葉が出ましたが、『みなし額面』と『除数』について、この後書いていきます。

『みなし額面』とは

2001年の商法改正前までは株式にも額面があり、企業が設立して株価を発行した時の
1株あたりの金額が株券に記載されていました。
そして、額面金額は50円、500円などと複数あったため、株価の水準も異なっていました。

2001年の商法改正以降によって株式への額面が撤廃された事で、
それ以降に設立された企業は全て無額面株式となっていますが、
それ以前に設立されている企業に対しては引き続き額面の考え方が残っており、
現在も額面が混在した状態になっています。

日経平均株価の算出においては、額面による株価水準の差をなくすため
旧額面で50円以外であった銘柄は全て50円とみなして現在株価を換算する調整を行っています。

<例>
 ・みなし額面 50円の企業 ➡ 株価1,000円の場合、株価1,000円で計算
 ・みなし額面 20円の企業 ➡ 株価1,000円の場合、株価2,500円で計算

なお、みなし額面の最新値は、日経平均プロフィルから確認できます。

『除数』とは

言葉としては、割る方の数という意味なので、分母の事です。

長く続いていく日経平均株価の中では、銘柄入れ替えや株式分割なども当然起こります。

こういった要因によって日経平均株価が影響を受けない様、
連続性を保つための調整として除数は都度修正されています。

なお、除数の最新値は、日経平均プロフィルから確認できます。

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最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。

日経平均株価、知っている様であまり細かくは知らない人も多いのではないかと思います。こういうのって案外、知ってみると面白いですよね。この記事が投資の一助になれば幸いです。

では、楽しみながら自分流の投資を作れるように、頑張っていきましょう!

なお、投資は自己責任でお願いいたします。

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