全自動資産運用サービス「SBIラップ」始動!概要と成長性は?

投資全般

こんにちは。チンアナゴです。

今回の記事では、2022/3/31からSBI証券が提供開始した全自動資産運用サービス”SBIラップ”について、注目ポイントなどを紹介していきます。

ちなみに私は、サービス開始から一週間程でさっそく初めてみました。

自動での資産運用サービスというものに手を出すのは初めてなので不安はありましたが、様子見をしたところで更にその先の結果がどう転ぶかはわからないですし、自分なりに期待を持てると判断できたのでさっそく突っ込んでみました!

これからどうなっていくか、楽しみです。

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SBIラップとは?

最初にSBIラップの概要についてです。

SBIラップは、我々投資家と(株)FOLIOとの間での投資一任契約を締結するサービスとの事です。橋渡し的な場所にSBI証券がいるイメージでしょうか。

そもそもラップという言葉を聞き慣れない方も多くいるかと思いますが、投資世界のサービスのひとつとして、ファンドラップ(ラップ口座)というものがあります。

このファンドラップというサービスは、金融機関等が個人投資家に対して投資一任契約を締結し、資産のリバランス・投資対象の見直し・リスクコントロール等をはじめとした資産の運用・管理などを行うサービスの事を言います。

SBIラップというサービスも基本的にはこれと同じイメージのものですが、『AI×投資一任(ラップ)』という新しいジャンルの投資一任サービスを低価格で提供といった点が、他との差別化ポイントになっています。

なお、SBIラップで投資一任を取り付ける(株)FOLIO社ですが、AIを活用したマーケットデータの分析に強みを持つ会社です。

「危機察知」「景気動向の予測」「金融市場の予測」を行い、相場を先読みしたリスクコントロール型の自動投資配分によって、グローバルインデックスを上回るパフォーマンスを目指してくれるそうです。

運用期待

それでは、肝心の運用期待はどの程度でしょうか。

公式紹介ページでは運用期待を以下の様に見込んでいます。

■前提
 運用開始時 : 100万円
 積立(毎月) : 3万円
 投資期間  : 30年間
 投資元本  : 累計1,180万円
 ランニングコスト : 0.746% (手数料+信託報酬) (税抜き)

■結果 (税引き前)
 90%確率 : 4,340万円以上(投資元本の約3.7倍)
 50%確率 : 7,684万円以上(投資元本の約6.5倍)
 10%確率 : 13,930万円以上(投資元本の約11.8倍)

前提条件のもとで30年間の積立投資を行うと、90%の確率で元本の約3.7倍に、50%の確率で約6.5倍、10%の確率で約11.8倍にと、相当魅力的な数字が並んでいます。

これから30年先に対しての成功確率をどの様な前提から算出しているのかはわかりませんが、相当強気な数字を出しているので、自信もあるのでしょうね。

ただ、これは超長期投資を前提としたサービスなので継続にはかなりの時間と資金を拘束され事になる点はしっかりと踏まえた上で、自分なりに考察をしてから投資判断に踏み切る様にしましょう。

考慮すべきポイント

投資時間の長さ

先ほども書きましたが、公式紹介ページの運用期待を30年で試算している点からも、超長期に渡っての投資を見越しておきたいところです。

ちなみに、積立投資は期間が長いほど勝率も高ければ複利効果で雪ダルマ式に試算も増えるものなので、期間設定を30年と長く置いて運用期待を見せているのは、上手な見せ方ですね。ついつい、運用益の大きさに目がいってしまいます。

ですが一方で、複利効果は指数関数的に時間が効いてくるものなので、30年という時間を味方に考えられない場合は、思ったよりも運用益も見込めない可能性もあるので、別の投資先の方が良いという結論もあるかもしれません。

「少なくとも〇年以上は保有する」等、リターンを考慮して最低保有期間くらいは考えておかないと、早期に手放すようでは無駄な資金拘束に終わる可能性も高いという点では、注意も必要です。

投資先

次に投資先についてですが、SBIラップの重要なポイントのひとつが、この投資先のバリエーションと感じます。

投資先は下記8つの分類毎に用意されている、SBIラップ専用の投資信託へと行う事になっています。
 株式 : 米国株、先進国株、新興国株
 債券 : 米国債、ハイイールド債、新興国債
 その他: 不動産、金

SBIラップの面白いところですが、AIの予測に沿ってそれぞれの構成率をダイナミックに変動させるという運用方法は、大事なポイントになるかと思います。

構成率を大きく変動させる運用方針のサービスというのを私は今まで経験した事がありませんが、その時々の世界情勢に応じてどういったバランス変動をさせていくのかというのは、今後の自分の投資スタイルの勉強にもなりそうですし、注視してみようかと思っています。

また、これだけ分散された投資先を見ていると、バランス型投資信託を見ている様な感覚にもなってきます。

バランス型投資信託と言うと「安定重視で分散している事で、暴落リスクが低いものの成長性にも欠けて資産が伸びない」といったイメージがあります。(私の偏見かもですが)

一方で、SBIラップでは債権や金にまで資産にしつつも、米国S&P500への投資と思える様な好パフォーマンスの予測となっていて、AIによる投資先の構成変更という運用方針に相当の自信がある様に感じました。

ランニングコストの見積もり

公式ページの手数料についての記載は、
 ・申込手数料 : 0円
 ・手数料   : 0.660%(年率)
 ・実質的な信託報酬の合計額(平均値) : 0.295%(年率)
と、なっています。

ランニングコストの見込みとしては、0.955%(年率)という事になります。

なお、ここでの実質的な信託報酬の合計額の0.295%というのは2012/1/4~2021/12/30の期間でのバックテスト結果から算出された値なので、これを下回る可能性も上回る可能性もどちらもあります。

しかしこれに対し、こちらも公式ぺージの記載ですが先の運用期待の試算についてはランニングコストが0.746%(年率)で試算されているので、バックテスト結果との差分が0.209%もあり、甘めの運用試算をしている様に見えるので、その点には注意が必要です。

ちなみに、ランニングコストが0.2%程度違うという細かい話をしていますが、30年後という試算結果に反映すると、”90%確率4,340万円以上”の場合で200万円程度、”10%確率13,930万円以上”の場合で700万円程度の差になってきますので、結構重たい違いです。

年間の運用利回り想定

投資をする以上、投資先の利回りの程度というのは大事な確認ポイントです。

公式紹介ページの運用期待で示している30年後の評価額に達する為には、平均でどの程度の年間利回りを出せば良いのかを試算したものが下図になります。

前提通りの投資金額、ランニングコスト見込みで試算すると、概ね以下の様になります。

 90%確率 : 4,340万円以上  ➡ 約7.68%/年
 50%確率 : 7,684万円以上  ➡ 約10.40%/年
 10%確率 : 13,930万円以上  ➡ 約13.13%/年

この数値を低いと感じるか高いと感じるかは、その人の投資手腕によって意見が分かれそうです。

一見、簡単に達成できそうにも見えますが、私にとってはなかなか魅力的な数字に映りました。

日々自分の株式ポートフォリオを見ていると、うまくやれば年10%なんてあっという間に達成できそうな気もしてくるのですが、なかなかそうはいかないんですよね。。。

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買いか?待ちか?

ここまで色々とポイントとなりそうな点を挙げてみましたが、結局のところ、買うか買わないかはどっちが良いんでしょう。

私は買っても良いかなと思ったので、早速初めてみました!

購入の決め手になったポイントは、
 ・積立投資での長期投資が可能
 ・投資先が十分に分散している
 ・分散投資の割に利回り想定がかなり高い
 ・AIでの相場先読み機能での運用変化に期待
といったところになります。

超長期投資になるのでここで始めた事が吉か凶かの答えがはっきりと出るのは相当先の未来になりますが、きっと良い結果に繋がると信じて投資する事にしました。

期待値は結構高いので、今後の動向を楽しみにモニタリングしていきます◎

最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。

この記事でなにか考え方が変わったり、一歩踏み出せたりする人がいてくれたら幸いです。

なお、投資は自己責任でお願いいたします。

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