こんにちは。チンアナゴです。
5月の「明治安田J-REIT戦略ファンド」に続き、分配型投資信託商品の「三井住友DS-グローバルAIファンド」を購入してみました。
私のこれまでの投資信託の経験は積立NISAで約2年程ほったらかし運用を続けている程度で、普段の取引では投資信託には目を向けてきませんでしたが、最近少しずつ興味が出てきました。
個人的なイメージですが、投資信託は全般的にローリスク・ローリターンの部類にあると思っています。
その為、投資原資が少なく資産額を成長させたい時期の投資には投資信託は向かないものと考えていたので、これまで購入検討はしていませんでした。
ちなみに5月に購入した「明治安田J-REIT戦略ファンド」の目的は、将来的に投資原資が大きくなってローリスク・ローリターンの運用方針に変えていく際に、投資信託が有効なツールになるかを検証するといった意味合いのため、購入額も少額だけにしています。
(分析だけなら過去データから色々わかりますが、日々の値動き確認・喜び・狼狽・売却判断 などを含めて自分に合っているかを知るには、実際に運用するのが一番良い経験になります)
さて、こういった投資信託への考えから一転して、今回は分配金目的で投資信託をがっつり購入してみました!
勉強目的で購入した投資信託がきっかけで他の投資信託商品にも目を通すようになったところ、短期的な投資にも十分使えそうなファンドが意外とあることに(今さらながら)気づいた為です。
今回購入したファンドは直近1年間で分配金利回り44.88%・騰落率+9.99%と驚異的な数字を叩き出していて、この数字はなんなら私の年間リターンなどよりも良すぎる成果です。
これから先も同様の成績が続くかはわかりませんが、少なくとも直近で大暴落でも起きない限りはプラスリターンを大いに期待できると判断した為、購入に踏み切りました。
三井住友DS-グローバルAIファンドの投資分析
ファンドの運用方針と特徴
目論見書では
「世界の上場株式の中から、AI(人工知能)の進化、応用により高い成長が期待される企業の株式に投資を行います。」
とあります。
執筆日時点での国別の資産構成は、米国株式が84%強となっており次いでオランダ・キュラソー・カナダ・フランスと並んでいます。
セクター別では、情報技術が約43%、コミュニケーション/サービスが約20%、次いで一般消費財・ヘルスケアと並んでいます。
また、ファンド運営に大事な分配金の拠出については下図の様に決算日の基準価額によって分配金額を増減させる事を最初から定義しています。
高分配金が目を引くファンドですが、基準価額を少なくとも11,000円以上には維持しようという運用方針にも見えるので、こういった点は非常に良いですね。
投資前の評価結果
投資信託版の評価結果一覧です。
ほぼ〇の評価になっていて、高額の分配金を拠出しつつも運用がしっかりしている事がわかります。
基準価額について
評価時点の基準価額は14,933円です。
ファンド設定日の基準価額は10,000円の為、設定来でプラス49%以上の伸び率となっています。
設定日から1年9ヶ月のこのファンドですが、基準価額が10,000円を割り込んだのはコロナ禍入口の2020年3月~4月頃だけで、その他の期間は基本的に伸長しています。
このファンドは毎月分配型で分配額も高く設定している中、基準価額を維持ではなく大きく伸ばしている点は素直に評価して良い点と思います。
<基準価額と分配金額の推移>
投資信託において、基準価額は言うまでもなく最重要ポイントのひとつです。
過去の結果は文句無しに素晴らしい事はわかったので、購入後の今後も基準価額の維持もしくは伸長をしてくれる事を期待しています。
分配金・分配利回りについて
直近1年間の分配金実績は、2020/7決算日基準価額(12,574円)に対して2020/7~2021/6累計で5,600円となっており、分配金利回りは脅威の44.88%(税引き前)となっています。
同じく直近1ヶ月の分配金実績は、2021/6決算日基準価額(15,208円)に対して500円の為、3.29%(税引き前)です。
基準価額が上昇してきているので分配金利回りで言うと1年前よりは低くなっていますが、それでも1ヶ月で3.29%は驚きの数値ですね。
日本株ならそこそこ良い配当利回りの銘柄でも年間配当金3~4%程なので、それと同等の分配金を毎月拠出し続けられるというならば、投資先としては非常に魅力的です。
仮に1ヶ月3.29%がずっと続いたと仮定すると年間で40%の利回りになりますが、この数字は配当金再投資を行っていればわずか2年で投資額が倍になるといったものなので、そう考えると凄さがよくわかると思います。
なお、このファンドの分配金額は決算日の基準価額によって増減する仕組みです。
下図の通り、基準価額が14,000円より上(且つ出来るだけ14,000円近辺)が一番分配金利回りが良い計算になります。
今後の動向はわかりませんが、14,000円以上は分配金額の増加が無いため、基準価額が上がりすぎるとそれはそれで購入金額に対して利回りが悪くなっていく事になります。
その為、買い時としてはベストなのは、(今後も伸長する前提で)基準価額が14,000円近辺を行き来しているあたりかと考えます。
分配金健全度について
この指標は、”ファンドの運用益”と”投資家への分配金支払総額”の比較になります。
この指標がマイナスならばファンド資産を取り崩しながら分配金を捻出している事になるので、いずれ基準価額が減少していきます。
分配金を貰っても基準価額が下がっては本末転倒なので、分配金受取り型を選ぶ以上、この指標は大事にすべき所です。
このファンドの直近1年間の分配金健全度は+17.83%になっていて、分配金を出していても基準価額を大きく増加させているので、この点は大きなプラスポイントです。
なお、投資先の6割強が米国なので、ここ1年の好調は米国が大きく引っ張っていると推測できます。
米国株は今も最高値圏を更新し続けていますが、急回復期は過ぎて株価上昇率も鈍化してきているので、今後はこのファンドの基準価額上昇も一服していくのではとみています。
今後の購入方針・保有方針
購入は毎日型の積立購入を使い、なるべく投資資金を分割しながら購入する様にしていきます。
海外株式を主とする投資信託なので購入注文を出してから約定するまで2~3営業日掛かるため、約定日の基準価額が高いか安いかを想定する事は難しいので、結果的に取得価額を低く抑えるには毎日型の積立購入が適していると考え、そうしています。
なお、予定している購入用資金分は概ね1ヶ月程で消化する予定です。
基準価額の変動を平準化する意味ではもっと長い期間を掛けた方が良いですが、一方で1ヶ月の分配金が約3%と高水準なので、保有月数がひと月伸びるごとに約3%ずつ確定利益を積める事になります。
とすると、できるだけ早く分配金を手にする事が逆に基準価額の下落に耐えられる土台作りになると考え、購入用資金の大部分は早めに投資をしてしまうつもりでいます。
(1ヶ月保有したなら基準価額が3%落ちても損は無し、2ヶ月なら6%、3ヶ月なら…のイメージ)
保有を続けるかは、分配金での実益と基準価額の下落率のバランスを見ながら判断していく予定です。
今はファンドの主要投資先である米国株が上昇一服といったタイミングなので、ここ1年は高分配金を拠出しながらも基準価額上昇できてきたこのファンドも、これからは下落の可能性も考慮に入れておく必要はあるかと思います。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
投資信託への積極投資はこれが初めてですが、良い結果になってくれる事を期待しています。
分配金の取得情報は毎月の資産報告にも記載する様にするので、経過チェックはそちらをご参照ください。
この記事がみなさんの投資の参考になれば幸いです。
楽しみながら自分流の投資を作れるように、頑張っていきましょう!
なお、投資は自己責任でお願いいたします。